| ID:A01794-00020-10336 |
|
|
17-第14-A23-2
|
|
認知症高齢者の気持ちを探る
|
|
○田野宏之1,田中洋輔1 (1介護老人保健施設 シルバーピア加賀)
|
|
【はじめに】 本研究は、認知症フロアにて生活している利用者の中で自力歩行が困難な方や転倒リスクの高い方々が使用しているコールクッションが、「転倒防止」という一つのキーワードにのみ使用されており、音が鳴ったら「危ないですから座っていてください」と終わらせてしまっていないかと疑問を持ったことが始まりである。そこで、コールクッションは利用者の行動を抑制する為だけのものになっているのだとしたら、介護の本質と異なってしまうことに着目し、有効に活用できないか、また、有効に活用できないのであれば必要ないのではないかと考えた。そこで、現状を把握しコールクッションが利用者と職員とのコミュニケーションツールとなるようにするには、どのようにしたら良いかという点を明らかにすることとした。 【研究方法】 対象者は、認知症フロアでコールクッションを使用している4名の女性の利用者を対象に行った。 平成25年7月1日から平成25年10月31日の4ヶ月間と研究期間とし、7月から8月の2ヶ月間で対象者のコールクッションが鳴る時間・回数・理由を把握した。9月から10月の2ヶ月間で、職員から得られた情報と利用者の生活歴を基に対策を立案した。 【結果】 研究期間の4ヶ月間の集計では、立ち上がりの回数は減少した。その理由として、立ち上がりに対する職員の心構えを改め対象者の気持ちや生活歴から対策を立てたことが回数の減少につながった。 【まとめ】 立ち上がりの回数は、以前よりも減少しコールクッションの鳴る回数も少なくなった。しかし、大切なことはコールクッションの鳴る回数を減らすことではなく、利用者の気持ちを常に受け止め、相手の気持ちに立つ優しさ、相手の気持ちを想像する柔軟さ、相手の気持ちに立って行動できる実行力が重要である。その為には、コールクッションの音は対象者からのサインであり、耳を傾けることが必要である。つまり、日常生活の中で職員が利用者の気持ちに寄り添うことと、利用者が何かを伝えられる環境を整えることも介護職員の役割であるということが示唆された。 |
ご要望はこちらの問い合わせフォームにご入力ください。