ABSTRACT 848(P2-1)
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口腔乳頭腫からのEBウイルスの検出:水柿雄三1,3,菅原寧彦2,3,篠崎文彦1,高田賢蔵31山口大・医・歯口外,2東大・医・2外,3北大・医・癌研ウイルス)

Detection of Epstein-Barr Virus in Oral Papilloma: Yuzo MIZUGAKI1,3, Yasuhiko SUGAWARA2, Fumihiko SINOZAKI1, Kenzo TAKADA3 (1Dept. of Oral and Maxillofa. Surg.,Yamaguti Univ. Sch. of Med. 22Dept. of Surg., Tokyo Univ., Sch. of Med. 3Dept. Virol., Cancer Inst.,Hokkaido Univ.,Sch. of Med.)

目的 口腔粘膜疾患におけるEBウイルス(EBV)の関連を明らかにすることを目的とした.方法 対象は山口大学医学部附属病院歯科口腔外科にて生検されたホルマリン固定パラフィン包埋組織51例を用いた.抽出したDNAを用いてPCRを行いEBV DNAを検出した.EBV RNA(EBER1)とEBV DNA(BamHI-W領域)に対するin situ hybridization(ISH)を行った.さら に各種EBV蛋白に対する免疫染色を行った.結果と考察 4例の口腔乳頭腫のうち2例でPCR, DNA ISH, LMP1免疫染色全てが陽性であった.EBER1は陰性であった.定量的PCRの検討などからこれらの組織がEBVの増殖病変であることが示唆された.口腔扁平上皮癌,口腔白斑症,および口腔上皮Dysplasiaではいずれの検討でもEBVは検出されなかった.