ABSTRACT 871(P2-4)
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全長のHCV遺伝子発現による細胞増殖制御への影響:小原恭子1、大森寛2、刀祢重信3、小原道法11東京都臨床研 放射線医学、2中外製薬、3川崎医大)

The modification of cell growth regulation by expression of the full genome HCV-RNA.. : K.T.Kohara1, H. Omori2 , S.Tone3, and M.Kohara1 (1Dept. Radiation Res. The Tokyo Metropolitan Inst. of Medical Science, 2Chugai pharmaceutal Co. 3Kawasaki Medical Collage)

「目的」C型肝炎ウイルス(HCV)が、肝細胞中で増殖することにより細胞に与える影響は、未だ明かではない。これは、HCVの効率良い試験管内感染系が樹立されていないためである。そこで我々は、HCV全長遺伝子を肝細胞中で発現してHCV感染をシュミレーションし、ウイルスRNAや蛋白質が細胞に与える影響を解明する事を通じHCVの病原性発現機序を解析する事を目的とした。
「方法」ネオマイシン遺伝子をスタッファーとしたCre-loxP発現システムを用い、HCVの全長遺伝子(核酸番号1-9611)発現ユニットをHepG2細胞に組み込んで、スイッチング発現可能な細胞株を樹立した。
「結果、考察」HCV発現ユニットが導入された細胞株は、cre蛋白質の導入により、HCV全長遺伝子及びそれにコードされる全蛋白質をスイッチング発現した。現在HCV発現開始に伴うアポトーシス制御因子への影響及び細胞形質変化等について解析中である。