ABSTRACT 888(P2-6)
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ウィルスサイクリンアンチセンスDNAによるカポジ肉腫ウィルス関連リンパ腫細胞の増殖抑制:麻生博也、鎌田七男広島大原医研国際放射線情報センター、分子細胞遺伝学)

Anti-proliferative effect of antisense DNA to viral cycline on Kaposi's sarcoma associated virus related lymphoma cells. (Int.Radiat. Inform .Ctr. Dept. Cancer Cytogenetics, Res. Inst. Radiat. Biol. & Med. Hiroshima Univ.)

[目的] カポジ肉腫ウィルス(KSHV)関連リンパ腫の細胞増殖に、内在するウィルスサイクリン遺伝子(vcyclin)がどのように関与しているのかを調べる。
[方法] KSHV関連リンパ腫細胞株を、vcyclinに対するアンチセンスDNA、センスDNA、スクランブルDNAをそれぞれ添加した軟寒天培地上で培養し、コロニー形成能を比較した。アンチセンスDNAによるvcyclin蛋白の抑制を抗vcyclin抗体によるWestern blottingにて確認した。
[結果] リンパ腫細胞のコロニー形成能はvcyclinアンチセンスDNAにより抑制され、同時にvcyclin蛋白の発現の減弱を認めた。
[結論] 内在するvcyclinの発現がKSHV関連リンパ腫の増殖に重要である。