ポスターセッション

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ヒト口腔腫瘍におけるHHV-8, HPV および EBV 感染の検索：山本漢九¹, 小西　登¹, 趙　順規¹, 中村光利², 日浅義雄¹, 桐田忠昭³, 杉村正仁³（奈良医大２病理¹, 脳外², 口外³）

Detection of HHV-8, HPV and EBV in oral tumor: Kunichika Yamamoto¹, Noboru Konishi¹, Masaki Cho¹, Mitsutoshi Nakamura², Yoshio Hiasa¹, Tadaaki Kirita³, Masahito Sugimura³ (¹2nd. Dept. Pathol., ²Neurosurg., ³Oral and Maxillofacial Surgely, Nara. Med. Univ.)

Human herpes virus 8 (HHV-8) は新型のウイルスで AIDS に合併するカポジ肉腫のほぼ全例に見い出されている. 口腔腫瘍では, HIV 陽性患者での検索は行われているが HIV 陰性のものでの報告はない. そこで HIV 陰性患者口腔腫瘍の HHV-8 の検出を試みると同時に, HPV, EBV との関連性についても検討した. 口腔腫瘍 30 例を用い, PCR 法により HHV-8, HPV, EBV を検索し, internal probe を用い Southern blot 法により確認をとった. その結果HHV-8 DNA sequence は 30 例中 1 例(3%) に検出された. HPV, EBV はそれぞれ 9 例(30%) であった. ウイルスの感染と腫瘍の組織分化度との相関はなく, またアルコール, タバコの関わりについては喫煙者に多く感染している傾向がみられた. 重複感染は HHV-8 と EBV では 30 例中 1 例, HPV と EBV では 2 例検出された. これらのウイルス感染は低頻度ではあるが口腔腫瘍に見出された.