ポスターセッション

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アミンと亜硝酸による発がんに対するHTHQの抑制効果：五島英雄^1,3、広瀬雅雄^1,2、玉野静光³、佐野真士^1,3、三木徳太郎⁴、伊東信行⁵、白井智之¹（¹名市大・医・1病理、²国立医衛研・病理、³大雄会医科研、⁴日本ハイポックス、⁵名市大）

Prevention by 1-O-hexyl-2,3,5-trimethylhydroquinone (HTHQ) of carcinogenesis induced by continuous treatment with aminopyrin and NaNO₂ : Hideo GOSHIMA^1,3, Masao HIROSE^1,2, Seiko TAMANO³, Masashi SANO^1,3, Tokutaro MIKI⁴, Nobuyuki ITO⁵, Tomoyuki SHIRAI¹ (¹1st Dept. Pathol., Nagoya City Univ. Med. Sch., ²Div. Pathol., Natl. Inst. Hlth. Sci., ³Daiyu-kai Inst. Med. Sci., ⁴Div. Toxicol. Metab., Nippon Hypox Lab., Inc., ⁵Nagoya City Univ.)

【目的】1-O-hexyl-2,3,5-trimethylhydroquinone (HTHQ)は抗酸化剤であり、ヘテロサイクリックアミンの発がんを強力に抑制する。そこで今回は、Aminopyrin (AP)とNaNO₂から生体内合成されるニトロサミンの発がんに対する抑制効果を、ラット中期多臓器発がんモデルを用いて検討した。【方法】各群20匹にDEN, MNU, BBN, DMHおよびDHPNで4週の間にイニシエーションを行い、1週間後よりAminopyrinと NaNO₂をそれぞれ0.05%の濃度で飲料水中に混じると同時に、HTHQを0.25%の濃度で混餌投与し、全経過30週に屠殺剖検した。【結果】AP+NaNO₂単独では肝細胞腺腫が95%、腎細胞癌が25%発生したが、HTHQを同時投与するとそれぞれ58%、0%に減少した。また、肝臓におけるGST-P陽性細胞巣の個数および面積も減少した。【結論】HTHQはAPとNaNO₂による肝細胞腺腫および腎細胞癌の発生を抑制した。