ABSTRACT 901(P3-1)
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DMAB単独投与にて誘発されるラット前立腺癌に対する化学的予防効果の検討:森田 高1,塚本 定1,小野沢 瑞樹1,出山 行孝2,白井 智之3, 赤座 英之11筑波大・医・臨床・泌, 2山之内製薬, 3名市大・医・1病理)

Chemoprevention of rat prostate carcinogenesis induced by DMAB:Takashi MORITA1, Sadamu TSUKAMOTO1, Mizuki ONOZAWA1, Yukitaka IDEYAMA2, Tomoyuki SHIRAI3, Hideyuki AKAZA1 (1Dept. of Urol.,Tsukuba Univ., 2Yamanouchi Pharm. Co. Ltd., Pharm. Lab., 3Dept. of first pathol., Nagoya city Univ.)

【目的】DMAB単独投与で誘発されるラット前立腺癌に対する化学的発癌予防効果を検討した。
【方法】F344ラットを用い全群にDMABを20週間投与した。全8群とし続く40週間、5α還元酵素阻害剤(ONO9302),pure-antiandrogen(Casodex),C17-20 Lyase inhibitor(YM-116)、緑茶抽出物(GTE)を投与した。60週経過時に全群を屠殺解剖し前立腺組織を病理学的に判定した。
【結果】コントロール群と比べONO9302,Casodex投与群で発癌率の増加が認められた。YM116,GTE投与群では発癌の増加は有意でなく、GTE投与群ではAHの発生頻度がコントロール群に対し有意に低下した。
【結語】DMAB単独投与にて誘発されるラット前立腺癌の予防効果は今回の実験では明確な有効性が得られなかったがONO9302,Casodexの投与で発生率が増強した事はホルモン遮断療法の長期予後や今後の方向性を考慮する上で重要だと思われた。