ポスターセッション

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子宮頚癌におけるmicrosatellite instability に関する検討：西村正人,加藤剛志,古本博孝,鎌田正晴,青野敏博（徳島大・産婦）

Microsatellite Instability in cervical cancer : Masato NISHIMURA , Takeshi KATOH , Hiroyuki FURUMOTO , Masaharu KAMADA , Toshihiro AONO (Dept. of Obstet. and Gynecol. School of Med. The Tokushima Univ.)

[目的] 近年、多くの癌においてミスマッチ修復機構の異常によると考えられるマイクロサテライト領域の複製エラー(RER)に関する検討が行われている。子宮頚癌においては、この機構の関与が否定的な報告が多いが、今回我々は子宮頚癌におけるRERと病理学的因子との関係について検討した。 [対象と方法] 当科で切除した子宮頚癌組織34例（扁平上皮癌24例、腺癌5例、腺扁平上皮癌4例、未分化癌1例）を対象とした。ホルマリン固定標本より癌部・非癌部よりDNAを抽出し、³²pにて標識したprimerを用いてPCRを行い、6カ所のマイクロサテライト領域で検討した。ポリアクリルアミドゲル上で電気泳動を行い癌部において非癌部で認められないbandが認められた場合にRERありと判定した。 [結果] 子宮頚癌34例中RERは4(11.8%)に認められた。組織別では扁平上皮癌では1/24(4.2%)、腺癌1/5(20%)、腺扁平上皮癌1/4(25%)、未分化癌1/1(100%)であった。子宮頚癌の発生にRERの関与している可能性が示唆された。