ABSTRACT 1095(P4-4)
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PEL(Primary Effusion Lymphoma)培養細胞株の染色体解析:佐藤均1、片野晴隆1,2、森茂郎11東大医科研・病理、2国立感染研・感染病理)

Chromosome analysis in three primary effusion lymphoma cell lines: Hitoshi SATOH1, Harutaka KATANO1,2, Shigeo MORI1 (1Dept. of Pathol., IMS, The Univ. of Tokyo, 2Dept. of Pathol., NIID)

[目的]近年、エイズ関連リンパ腫PELとHHV8との関連が明らかにされつつある.片野ら(1997)は2系のPEL培養細胞株を樹立したが、今回はすでに樹立されている培養細胞株と併せてこれらの細胞株間で腫瘍発生に関わる共通の染色体異常が認められるかどうか検討したので報告する.
[結果]ペインティングプローブを用いたFISH分析の結果,新規樹立細胞株OS-1, TY-1の核型はそれぞれ,OS-1: 46, XY, t(2;12;14), ins(5), del(11)(q23q25), TY-1: 50, X, del(Xq), +7, +8, +11, +15, t(12;13)(q24;q14), t(21;22)であった.また,既存の細胞株BCBL-1の核型と比較検討したところ,特にPEL特異的と思われる染色体異常は認められなかった.
[考察]現在,転座切断点近傍のいくつかの遺伝子について異常の有無を検討している.