ABSTRACT 1104(P4-4)
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胆道癌におけるReplication Errorと臨床病理学的特徴との関連性:松倉史朗,薬師寺浩之,小川明臣,宮崎耕治(佐賀医大・医・外)

The correlation with replication error and clinicopathological characteristics in patients with biliary cancer : Shiro MATSUKURA , Hiroyuki YAKUSHIJI, Akiomi OGAWA, Kohji MIYAZAKI ( Dept. of Surg. Saga Medical School )

近年,各種の癌についてDNAミスマッチ修復系の異常(RER+)と臨床病理学的特徴との関連性に関する検討がなされているが,RER+と予後との関連性については原発臓器によって結果が異なっており,一定のコンセンサスは得られていない。今回我々は,未だ報告のない胆道癌症例を対象としてDNAミスマッチ修復系の異常と臨床病理学的特徴との関連性について検討を行った。当科における胆道癌切除症例の癌部組織と非癌部組織のgenomic DNAをパラフィン包埋薄切切片から抽出し,5つのマイクロサテライト領域D2S123, D5S107, D5S346, D10S89, D13S175とミスマッチ修復異常の標的遺伝子と言われているBAX , TGFb-RII , IGFII-R 遺伝子のモノヌクレオチドもしくはジヌクレオチドリピート配列について蛍光ラベルプライマーを用いてPCRを行い, ABI PRIZMTM377SequencerおよびGeneScanTMAnalysis Softwareにより検出・解析を行った。DNAミスマッチ修復系異常の有無ならびに標的遺伝子におけるgenomic instabilityの有無と臨床病理学的特徴との関連性について検討を行ったので報告する。