ABSTRACT 1331(P5-2)
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RFP遺伝子のプロモーター領域の解析 : 岩田洋介1 2,村上秀樹1,飯田健一3,浅井直也1,岩下寿秀1,高橋雅英 11名大・第二病理,2名大・病理部,3稲沢市民病)

Analysis of Promoter Region of RFP Gene : Yosuke IWATA1 2, Hideki MURAKAMI1, Kenichi IIDA3, Naoya ASAI1, Toshihide IWASHITA1, Masahide TAKAHASHI1 (1 2nd Dept. of Path., Nagoya Univ., 2 Div. of Path., Nagoya Univ. Hosp., 3 Inazawa Municipal Hosp.)

RFP遺伝子は再構成によりRET原癌遺伝子を活性化する遺伝子として同定され、そのN末側にRing Finger構造を有する核蛋白をコードしている。RFPは種々の腫瘍細胞株と、正常組織では精巣のgerm cellにおいて高発現が検出される。今回はヒトRFPのプロモーター領域の解析を行ったので報告する。 RFP遺伝子のプロモーター領域約1.4kbをクローニングし、塩基配列を決定した。配列中には1つのAP-2結合配列が存在していたが、TATAAボックスは認めなかった。このプロモーター領域の様々なdeletion mutantを作製し、ルシフェラーゼアッセイ用のベクターに結合し、プロモーター活性を解析した。その結果、AP-2結合配列を含むATGコドンの上流130bpから590bpの間に強い活性が検出されることが明らかになった。活性はコントロールで使用したSV40のプロモーター活性とほぼ同等であった。現在転写開始点の決定などプロモーター領域の詳細な解析を行っている。