ポスターセッション

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転写制御因子GCFに特異的に結合するヒト細胞蛋白質D40の性状: 瀧本将人,衛 鋼,毛 培忠,三浦哲哉、葛巻 暹 (北大・ 医・ 癌研 遺伝子制御部門)

Characterization of human cellular protein, D40, that specifically binds to transcription factor GCF: Masato TAKIMOTO, Wei GANG, Mao PEIZHONG,Tetsuya MIURA and Noboru KUZUMAKI (Div. of Gene Regulation, Cancer Inst., Hokkaido Univ. School of Medicne)

「目的」我々はこれまで、EGF-Receptorの発現を抑制すると報告されている転写制御因子GCFに特異的に結合する新しいヒト細胞蛋白質D40を見いだし報告してきた。 今回、そのcDNAの全長から予測される蛋白質の性状について検討した。
「方法と結果」D40は 約900個のアミノ酸から成っていると予想される。D4０のcDNAのcoding領域をT7 promotor下に置いて, 試験管内転写/翻訳法により蛋白質を35S-methionineにてラベルした。SDS-PAGEによる解析から、分子量約120-150kda付近に二つのバンドが認められた。また、D40にTag(FLAG)を付加した発現ベクターを作成し、これをCos7 細胞に発現させ、抗FLAG抗体を用いてウエスタン法を行っところ、分子量約１３０kdaのバンドが検出された。また、抗FLAG抗体と共焦点レーザー顕微鏡を用いた免疫組織学的検討では、D40蛋白質の大部分は細胞質に検出された。
「結論」転写制御因子GCFと結合するD40蛋白質は細胞質に存在することが示された。