ABSTRACT 1433(P5-8)
酵母を用いたラットp53遺伝子の優性変異検出法の確立:中田大地1,4, 外木秀文1, 丸谷真守美1, 巴一1, 常松泉1, 浜田淳一1, 柏崎晴彦1,3, 青山哲也1, 小林正伸2, 細川眞澄男2, 守内哲也1 (北大・医・1癌研細胞制御, 2病理, 3歯・2口外, 4北海道医療大・歯・2口外)
Establishment of yeast functional assay for dominant mutation of rat p53: Daichi NAKATA1,4, Hidefumi TONOKI1, Masumi MARUTANI1, Yi BA1, Izumi TSUNEMATSU1, Jun-ichi HAMADA1, Haruhiko KASHIWAZAKI1,3, Tetsuta AOYAMA1, Masanobu KOBAYASHI2, Masuo HOSOKAWA2, Tetsuta MORIUCHI1 (1Div. Cell Biol. and 2Pathol., Cancer Inst., 32nd Dept., Oral Surgery, Hokkaido Univ. Sch. Med., 42nd Dept., Oral Surgery, Health Sci. Univ. Hokkaido)
【目的】我々はラットp53の酵母アッセイ法を確立したが、今回我々はさらにp53の機能的変異がloss of functionかdominant negativeかを区別するための酵母アッセイ法の開発を行った。
【方法】選択マーカーを異にする2種類のベクターを用いて、野生型と変異型のp53遺伝子をレポーター用酵母内で同時に発現させる系を構築した。
【結果】まず従来の酵母アッセイでラット培養細胞24株をスクリーニングして、p53が野生型と変異型のヘテロ接合体となっている株を選別した。これらの細胞におけるp53変異はdominant negativeの機能をもつと予測して新しい酵母アッセイ法の実験群として用い、LOH/変異型のヘミ接合体で同定されたp53変異をnegative controlとして用いた。
【考察】 dominant negative変異を検出するp53酵母アッセイ法の確立はp53の機能的変異をさらに詳しく解析する手段として有用と考えられる。