ABSTRACT 1543(P5-17)
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神経芽細胞腫における14q32の共通欠失領域の検討:星雅人1,2,金子安比古3,林富2,大井龍司2,堀井明1(東北大・医・1分子病理,2小児外,3埼玉がんセ・病・化療)

Detailed analysis on chromosome band 14q32 in human neuroblastoma: Masato HOSHI1,2, Yasuhiko KANEKO3, Yutaka HAYASHI2, Ryoji OHI2, Akira HORII1 (1Depts. Mol. Patol., 2Pediat. Surg., Tohoku Univ. Sch. Med., 3Dept. Cancer Chemotherapy, Saitama Cancer Center)

神経芽細胞腫では第1番染色体短腕や第14番染色体長腕などで染色体欠失が報告され,同領域に癌抑制遺伝子の局在が示唆されている。我々は,第14番染色体長腕に着目して検討を進めており,前回の同学会で2cMの共通欠失領域の検討について報告した。今回我々は,新たに報告されたマイクロサテライトマーカーを用いてさらに検討を加え,またFISH法も併用して染色体欠失の検討を行い,共通欠失領域がD14S62〜D14S987の間の約1cMであることを確認した。現在,この領域におけるBAC contigの作製ならびに詳細な物理的地図の作製を行い,同領域から発現している遺伝子の単離を試みているので報告する。