ABSTRACT 1554(P5-17)
肝細胞癌における1p36領域のLOH 解析と新規p53関連遺伝子p73の検討:三原基弘1,2、二村好憲1,2、一宮慎吾1、影山肇1、崎山樹1、梶川昌二2、安達亙2、天野純2、中川原章1(1千葉がんセ・生化、2信州大・外)
LOH study at 1p36 and genetic analysis of the p73 gene in hepatocellular carcinoma : Motohiro MIHARA1,2, Yoshinori NIMURA1,2, Shingo ICHIMIYA1, Hajime KAGEYAMA1, Shigeru SAKIYAMA1, Shouji KAJIKAWA2, Wataru ADACHI2, Jun AMANO2, Akira NAKAGAWARA1 (1Div. of biochem., Chiba Cancer Center Res. Inst., 2Dept. of Surg., Shinshu Univ.)
[目的]染色体1p36領域は様々な癌でalleleの欠失が報告され、癌抑制遺伝子の存在が示唆されている。一方、最近、癌抑制遺伝子 p53と高い相同性を持ち、染色体1p36.3領域にマップされる遺伝子としてp73が同定された。我々は、肝細胞癌について1p36を中心とした領域のLOHを検索すると共に、P73の発癌への関与について検討した。
[対象・方法]肝細胞癌84症例について1p36領域のLOHを16個のmicrosatellite markerを用い検索した。また、そのうち48症例のDNA, RNAを用い、RT-PCR, PCR-SSCP法、DNA sequencingによりp73の遺伝子変異と発現を検索した。
[結果・考察]1p36を中心としたLOH studyでは46%にLOHが認められ、複数の領域に癌抑制遺伝子の存在を示唆する結果が得られた。一方 p73については、発現は確認されたが、SSCPでは4種の多型のみでアミノ酸置換は認めなかった。またp73のLOHは20%と低く、これらより1p36を中心とした領域にp73以外に癌抑制遺伝子が存在すると考えられた。