ABSTRACT 1557(P5-17)
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ヒト膵癌における第6番染色体長腕上の共通欠失領域における発現遺伝子の解析:牧野直彦1,2,阿部忠義1,古川徹1,福重真一1,高橋恒男2,堀井明11東北大・医・分子病理,2山形大・医・二内)

Genome analysis of regions of common allelic loss on 6q in human pancreatic cancer: Naohiko MAKINO1,2, Tadayoshi ABE1, Toru FURUKAWA1, Shinichi FUKUSHIGE1, Tsuneo TAKAHASHI2, and Akira HORII1 (1Dept. Mol. Pathol., Tohoku Univ. Sch. Med., 2Dept. Int. Med. II, Yamagata Univ. Sch. Med.)

ヒト膵癌は極めて悪性の腫瘍であるが,その発癌メカニズムはほとんど明らかになっていない。我々は,これまでに6qの3箇所の高頻度欠失領域を検出し,昨年の本学会で報告した。本研究では,このうち6q21のD6S449-D6S283の約1-Mbの領域,ならびに6q23-q24のD6S292-D6S308の約7-cMの領域を解析し,YAC,BACによるcontigを作成した。これらの領域には複数のESTがマップされており,これまでにこれらのESTを用いて複数の遺伝子の単離を行った。また,これと並行して,構築したコンティグ内のcosmid,BACクローンを用い,ショットガンライブラリーを作成し,塩基配列を決定し,これらををもとに,エクソンの候補の単離を進めている。さらに,膵癌組織において,これらの遺伝子の異常の検討を加えているので,その結果もあわせて報告する。