ABSTRACT 1663(P6-4)
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HGF刺激下におけるMDCK細胞の細胞間接着装置関連分子の動態に関する解析:佐藤寧1、武藤理1、梅木靖浩1、吉岡年明1、森道夫2、榎本克彦11秋田大・医・病理、2札幌医大・医・病理)

Analysis of behavior of intercellular adhesion molecule of MDCK cell under HGF stimulation : Yasushi SATO1, Osamu MUTO1, Yasuhiro UMEKI1, Toshiaki YOSHIOKA1, Michio MORI2, Katsuhiko ENOMOTO1 (1Dept. of Pathol., Akita Univ. School of Med., Dept. of Pathol., 2Sapporo Medical Univ. School of Med.)

【目的】細胞極性の喪失は、細胞のがん化に伴う重要な現象の一つであることが、諸研究により明らかにされている。tight junctionのfence機能は、細胞膜上の蛋白分子の移動を制限することにより、細胞極性の保持に関与していることが知られているが、HGFの作用によりtight junction の fence 機能に破綻が生じることが最近報告された。今回我々は、HGF刺激下に単層培養のMDCK細胞の細胞間接着装置関連分子の動態につき検討を行った。【方法】Polyester製人工透過膜上にMDCK細胞の単層培養を行い、培養5日目にHGFを20ng/mlの濃度でMDCK細胞の基底側に作用させた。細胞の固定はアセトン/メタノールで行い、tight junction 関連分子である occludin、ZO-1、7H6及び adherence junction 関連分子であるE-cadherin に対する特異抗体により蛍光免疫染色し、共焦点レーザー顕微鏡で観察を行った。【結果と考察】HGF刺激によりoccludin、ZO-1の局在に不整化が認められたが、7H6抗原に関しては局在に変化は見られず、fence 機能には関与しないことが示唆された。