ポスターセッション

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子宮頚部扁平上皮癌細胞株とHPV、erbB遺伝子増幅：
石渡 勇^１、相馬雅行^２、木口一成^３、吉川裕之^４、石川 博^５（^１石渡産婦人科病院、^２茨城県総合健診協会、^３聖マリ医大・東横病院・産婦、^４東大・産婦、^５慈恵医大・解剖）

Human uterine cervical carcinoma cell lines, HPV, EGFR/erbB gene amplification: Isamu ISHIWATA¹, Masayuki SOMA², Kazushige KIGUCHI³, Hiroyuki YOSHIKAWA⁴, Hiroshi ISHIKAWA⁵, (¹Ishiwata Obstet. Gynec. Hosp., ²Ibarakiken Health Service Association, ³Dept. of Obst. Gyec. Toyoko Hosp. St. Marianna Univ. Sch. of Med., ⁴Dept. of Obstet. Gynec. Faculty of Med. Univ. of Tokyo, ⁵Dept. of Anat., Jikei Univ. Sch. of Med.)

（目的）子宮頚部癌細胞株にはHPV genomic type16と18型がintegrtateされていることが多い。子宮頚部扁平上皮癌細胞株のHPV typeを同定し、これらの細胞株の細胞生物学的性状、特に、epidermal growth factor(EGF)の産生量、EGFRの発現、erbB遺伝子の増幅、増殖能、移植能、無血清化について検討した。（方法） DNAをPCR法で増幅し、制限酵素RsaI, DdeI, MaeIII, FokI, AccIで処理後型判し、 EGFRはimmuno-histochemical methodとcompetitive binding assayで検討、 erbB遺伝子の増幅はsouthern-blotting method後densitometoryで検討した。（成績・結論）大細胞非角化型扁平上皮癌由来のSKG-II,HKMUSには18型が、、HKTUSには16型が検出された。その他に角化型扁平上皮癌株HHUSには５９型が、ガラス細胞癌株HOKUGには５６型が検出された。これらの細胞株の共通する特徴は(1)無血清化が容易、(2)EGFを産生、(3)EGFRが発現、(4)EGFR/erbB遺伝子の増幅、(5)ヌードマウスへの移植が容易、などである。特に、SKG-II,HKMUS,HKTUSは無血清化が容易で、これらの無血清株は血清株との比較から考え、erbB遺伝子増幅が強く、EGFRの発現量が高く、EGFを生産し、autocrine機構によって高い増殖能を維持し、ヌードマウスへの移植能が高まっているものと推察される。