ポスターセッション

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ヒト膜型マトリックスメタロプロテアーゼ 4 (hMT4-MMP)遺伝子の単離 : 梶田昌裕¹、喜納宏昭¹、岡田明子¹、伊藤義文¹、佐藤　博²、清木元治¹ (¹ 東大・医科研・癌細胞、² 金沢大・がん研・ウィルス)

Cloning of Human Membrane-Type 4 Matrix Metalloproteinase (hMT4-MMP) : Masahiro KAJITA¹, Hiroaki KINOH¹, Akiko OKADA¹, Yoshifumi ITOH¹, Hiroshi SATO², Motoharu SEIKI¹ (¹Dept. of Cancer Cell Res., Inst. of Med. Sci., Univ. of Tokyo, ²Dept. of Mol. Virol. and Oncol., Cancer Res. Inst., Kanazawa Univ.)

【目的】Puenteらによりヒト乳癌細胞株から単離されたhMT4-MMP遺伝子は⁽¹⁾、シグナルペプチド配列を含む領域がコードされておらず、不完全なcDNAと思われた。一方、我々はマウスからシグナルペプチド配列を含む完全長のmMT4-MMP遺伝子を単離することに成功した⁽²⁾。さらに、本研究では、完全長のhMT4-MMP遺伝子を単離することを目的とした。【実験方法】mMT4-MMP遺伝子の5'末端領域をプローブとして、ヒト胎児脳cDNAライブラリーをスクリーニングした。また、hMT4-MMPのmRNA発現細胞株からmRNAを調整し、5'Raceにより5'上流域の単離を行った。【結果・考察】スクリーニング及び、5'Raceの結果、シグナルペプチド配列をコードしたhMT4-MMP遺伝子を単離した。この新たに単離したcDNAと、PuenteらのcDNAとの比較から、彼らのcDNAは第一エキソンを欠き、代りにイントロン配列を5'末端側に持つ不完全なmRNAに由来し、タンパク質はコードできないと思われた。⁽¹⁾Cancer Res.,56,944-949,1996.⁽²⁾日本薬学会第118年会,1998.