ABSTRACT 1750(P7-2)
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マウスMembrane Type 4 Matrix Metalloproteinase (mMT4-MMP)の生化学的解析:
伊藤義文,梶田昌裕,喜納宏昭,清木元治 (東大・医科研・癌細胞学)

Biochemical characterization of mouse membrane type 4 matrix metalloproteinase (mMT4-MMP) : Yoshifumi Itoh, Masahiro Kajita, Hiroaki Kinoh, Motoharu Seiki (Dept. of Cancer Cell Res., Inst. of Med. Sci., Univ. of Tokyo)

 Matrix metalloproteinase (MMP)はZn2+を活性部位に持つ一群のエンドペプチダ−ゼであり,生理的および病理的条件下における細胞外マトリックスの分解に重要な役割を担っている.MMPはこれまでに18種類発見・同定されており,これらはさらに可溶型MMPと膜結合型MMP(membrane type, MT-MMP) に大きく分類される.MT-MMPはそのC末端に連続した疎水性アミノ酸からなる膜貫通ドメインとそれに続く細胞質ドメインを有しており,細胞膜表面に発現する.MT-MMPとしては現在4種類報告されているが,4番目にヒト乳癌のcDNAライブラリ−から発見されたヒトMT4-MMPのcDNA配列は,シグナルペプチドを持たない部分的な配列として報告されており,その全長配列は未だ報告されていない.そのためMT4-MMPの酵素としての解析は,立ち遅れているのが現状である.一方で最近我々は,マウスMT4-MMPの全長cDNAの単離に成功した.現在我々はmMT4-MMPのタンパクをE.coli. および哺乳動物細胞に発現させ,その酵素活性,基質特異性,発現様式を生化学的に解析しており,本大会ではその結果を報告する.