ポスターセッション

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胃癌におけるVEGF 発現と dThdPase 発現の相関：天谷博一¹,千葉幸夫¹,谷口哲郎¹,中村誠昌¹,宮永克也¹,松村光誉司¹,加藤泰史¹,下松谷匠¹,堀内哲也¹,谷川允彦²（¹福井医大・2外,²大阪医大・一般消外）

Correlation between VEGF and dThdPase expression in gastric cancer.: Hirokazu AMAYA¹, Yukio CHIBA¹, Tetsuo TANIGUCHI¹, Tomoaki NAKAMURA¹, Katsuya MIYANAGA¹, Mitsuyoshi MATSUMURA¹, Yasushi KATO¹, Takumi SHIMOMATSUYA¹, Tetsuya HORIUCHI¹, Nobuhiko TANIGAWA² (¹2nd Dept. of Surg., Fukui Med. Univ., ²Dept. of General and Gastrointestinal Surg., Osaka Med. College)

（目的）胃癌を対象に vascular endothelial growth factor (VEGF) 発現とthymidine phosphorylase (dThdPase) 発現ならびに血管新生との関係を検討した。
（対象と方法）1983年より1995年までに当教室において切除された t2以上の胃癌139例を対象にした。パラフィン包埋標本を用いて（1）抗 CD34 抗体による血管内皮の染色を行い、腫瘍内微小血管数を測定した。（2）抗 VEGF 抗体、（3）抗 dThdPase 抗体を用いた腫瘍の免疫組織染色を行い、陽性、陰性の2段階に分けた。
（結果）139例の平均腫瘍微小血管数は155±78 (中央値146)であった。VEGF 発現陽性例68例 (49%) dThdPase 発現陽性例56例 (40%)であった。VEGF 発現は腫瘍内微小血管数と有意に相関し(P=0.003)、dThdPase 発現も腫瘍内微小血管数と有意に相関した(P=0.0007)。さらに、VEGF 発現と dThdPase 発現は有意に相関した(P=0.003)。
（結論）胃癌においてVEGF 発現と dThdPase 発現は協同的に血管新生と深く関連していると考えられた。