ABSTRACT 1784(P7-3)
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RNase - FGF fused protein の濃度依存的血管新生阻害効果:田中 大,小澤壯治,安藤暢敏,北川雄光,白石 好二見淳一郎,妹尾昌治,上田政和,北島政樹(慶大・外、岡山大・工)

Inhibition of Angiogenesis by a RNase - FGF fused protein:Masaru TANAKA,Soji OZAWA, Nobutoshi ANDO, Yuko KITAGAWA,Kou SHIRAISHI,Masaharu SENO,Junichiro FUTAMI,Masakazu UEDA,Masaki KITAJIMADept of Surgery.Keio Univ.,Faculty of Engineering.Okayama Univ.)

【目的】新しい癌治療法の開発を目的として、血管新生を促進する増殖因子受容体のリガンドであるFGFと、低免疫原性のヒトRNaseを遺伝子工学的に融合させて RNase - FGF fused protein (RFFP)を作製し、その血管新生阻害効果を検討した。【方法】in vitro 血管新生評価法として新鮮ヒト臍帯動脈切片培養法を用いた。新生血管の評価はNIH Imageを用いて画像解析し、新生血管指数を算出して行った。【結果と考察】RFFP 0, 10, 50, 100, 200, 300 μg / 0.5 ml / well添加の条件で臍帯動脈を培養すると新生血管指数はそれぞれ3.2, 2.9, 3.0, 2.7, 2.0, 0.3となり、濃度依存的に血管新生抑制効果が認められた。RFFP223μg / 0.5 ml / well添加で50%抑制効果を認めた。一方、RNase単独やFGF単独、RNaseとFGFの混合では抑制効果は認められなかった。以上の結果からこの抑制結果は血管内皮上のFGF受容体を介する効果であると考えられた。