ポスターセッション

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膀胱癌におけるplatelet-derived endothelial cell growth factor(PD-ECGF)の発現とマクロファ−ジ浸潤との関係（大分医大・泌）：花田俊勝,中川昌之,江本昭雄,奈須伸吉,野村芳雄

Expression of platelet-derived endothelial cell growth factor (PD-ECGF) and association with macrophage infiltrationin in bladder cancer : Toshikatsu HANADA , Masayuki NAKAGAWA , Akio EMOTO , Nobuyoshi NASU , Yoshio NOMURA (Dept. of Urology, Oita Medical Univ.)

（目的）PD-ECGFは血小板由来の血管新生因子であり、核酸代謝においてthymidineとthymine間の変換を触媒するThymidine phosphorylaseと同一蛋白であることが判明している。膀胱癌は血管新生に富む腫瘍の一つであり、これまで我々は浸潤性膀胱癌組織でPD-ECGFの高発現が認められることを報告してきた。最近、血管新生におけるマクロファ−ジの役割が注目されており、乳癌、グリオ−マにおいて血管新生との有意な相関が報告されている。
（方法）PD-ECGF発現とマクロファ−ジ浸潤との関連を検討するため、膀胱癌34例（表在性21例、浸潤性13例）のパラフィン包埋切片を用いて抗CD68抗体による免疫組織化学染色を行った。
（結果）表在性膀胱癌に比べ浸潤性膀胱癌組織において有意にマクロファ−ジの浸潤を認めた（P=0.0005)。また、マクロファ−ジの浸潤は表在性膀胱癌では主に癌組織周辺の間質に認められたが、浸潤性膀胱癌では癌組織内部にも多く存在した。
（考察）マクロファ−ジ浸潤は膀胱癌浸潤に関与していることが示唆された。現在、PD-ECGFとマクロファ−ジとの関連について検討を進めている。