ポスターセッション

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大腸癌細胞の肝転移巣形成における星細胞の役割：清水貞利,山田靖哉,澤田鉄二¹,曽和融生²,平川弘聖¹,池田一雄³,金田研司³(¹大阪市大・一外，²大阪市立総合医療センター，³大阪市大・二解剖)

Role of stellate cell on hepatic metastasis of colon cancer cell. : Sadatoshi SHIMIZU, Nobuya YAMADA, Tetsuji SAWADA¹, Michio SOWA², Kosei HIRAKAWA¹, Kazuo IKEDA³, Kenji KANEDA³, (¹1st Dept. of Surg., ³2nd Dept. of Anat., Osaka City Univ. Med. Sch., ²Osaka City General Med. Ctr.)

[目的]大腸癌細胞の肝転移に際しての血管着床部位および，星細胞の癌細胞増殖・浸潤における役割を明らかにする．
[材料と方法]ヒト由来大腸癌細胞株LM-H3を，ヌードマウスの脾臓より注入し癌細胞の肝内血管への着床過程を経時的に組織切片の上で観察した．さらに，ラット肝星細胞の培養上清を添加し，癌細胞の増殖を細胞数計測によって，また浸潤能をDouble chamberを用いたInvasion assayによって非添加群と比較検討した．
[結果と考察]注入された癌細胞は類洞に着床して，2日後には血管外に遊出し転移巣を形成した．また，星細胞の培養上清添加群によって，有意に細胞数の増加および浸潤能の増強が認められた．以上より，大腸癌細胞が肝転移において，類洞外にて転移巣を形成するにあたり星細胞が重要な役割を果たしていることが示唆された．