ABSTRACT 2012(P9-1)
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転写制御因子GCFに特異的に結合するヒト細胞蛋白質D40の発現に及ぼす血清刺激の効果:三浦哲哉1、瀧本将人1、衛 鋼1、毛 培忠1、加藤紘之2、葛巻 暹11北大・医・癌研・遺伝子制御、2北大・医・第二外)

The effect of serum stimulation on expression of human cellular protein,D40,that specifically binds to transcription factor GCF:Tetsuya MIURA1,Masato TAKIMOTO1,Wei GANG1,Mao PEIZHONG1,Hiroyuki KATO2,Noboru KUZUMAKI1 (1Div.of Gene Regulation,Cancer Inst.Hokkaido Univ.School of Medicine,2Dep.of 2nd Surgery, Hokkaido Univ.School of Medicine)

【目的】我々はこれまで、EGF Receptorの発現を抑制的に制御し癌細胞の増殖に抑制的に作用すると報告されている転写因子GCFに特異的に結合するヒト細胞蛋白質D40を見いだし報告してきた。今回、D40と増殖との関連を検討するため、血清刺激に伴うD40の発現量の変化を検討した。
【方法と結果】細胞株はヒト胎児膵由来細胞株1C3D3、ヒト膵癌細胞株PCI66、ヒトT細胞性白血病細胞株Jurkatを用いた。各細胞を10% FBS下に培養し、80%コンフルエントに達した時点で血清を除去し24時間starvationした。その後、再びFBSを最終濃度10%になるように培地に加え、経時的にRNAを抽出した。D40のRNAの発現量は、定量的RT-PCRを用いて検討した。1C3D3とJurkat細胞において、D40の発現は 刺激開始後30分で一過性に低下する現象が見られた。
【結論】GCF結合蛋白質D40は血清による増殖刺激によりdown regulateされることが示された。