ABSTRACT 2170(P10-6)
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グリオーマ症例におけるcyclin E、p27/kip1及びMIB1の発現−予後との関連について:1布施孝久、2稲垣宏、1山田和雄(名市大・1脳外、2病理)

Expression of cyclin E, p27/kip1 and MIB1: Prognostic implications in human gliomas: 1Takahisa FUSE, 2Hiroshi INAGAKI, 1Kazuo YAMADA, (Dept. of 1Neurosurgery and 2Pathology, Nagoya City Univ.)

グリオーマにおけるcyclin E、p27/kip1及びMIB1の発現を組織学的悪性度及び予後との関連について検討した。過去10年間に経験した43症例(Grade1-2 (LG) 21例、Grade3(AA) 6例、grade4(GB) 16例)で、平均経過観察期間は36ヶ月である。WHO分類による組織悪性度及びKaplan-Meier 法による予後との関連を評価した。MIB-1ではLG:4.2ア1.6% (meanアSEM), AA: 22.8ア4.6%、GB:29.9ア2.9%(LGvsAA, LGvsGM: p<0.01)、cyclin EではLG:0%, AA:0.4ア0.4%, GB:5.4ア2.1% (LGvs GM:p<0.01)であった。 p27はLG:44.2ア4.2%, AA:23.5ア6.6%, GB:14ア10.5%と逆相関にあり(LGvsGM:p<0.01)、p27とMIB1も逆相関(r= -0.60, p<0.001)を示した。予後不良はcyclin E陽性例(>1%) (p=0.002)、 MIB1強陽性例(>20%) (p=0.01)及びp27弱陽性、陰性例(<25%)(p=0.03)、であった。 gliomaではcyclin E, p27, MIB1 染色は予後判定にも有用である。