ポスターセッション

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Tomdexと5-FU併用時の至適投与スケジュールについて―in vitroにおける検討―：
加納康彦¹、阿久津美百生¹、角田三郎¹、鈴木兼一²（栃木がんセ¹内科、²研究検査部）

Schedule-dependent interaction between tomdex and 5-FU in human colon carcinoma cell lines: Yasuhiko KANO1, Miyuki AKUTSU1, Saburo TUNODA1, Kenichi SUZUKI 2 (Depts. 1Med. Oncol. & 2Lab. Med. Tochigi Cancer Center)

（目的）Tomdexはthymidylate synthaseを阻害する抗がん剤で、大腸がんに対し5-FU+LVと比較して副作用が少なく同等の効果が認められている。Tomdexと5-FU併用時の至適投与スケジュールを知る目的で以下の検討を行った。
（方法）４種類のヒト大腸がん株化細胞WiDr、Colo201、Colo320、LoVoを用いtomdexと5-FUを1) 同時投与、2) tomdex先行投与、3) 5-FU先行投与のスケジュールで各24 h加えて培養し、4ないし3日後、MTT assay によりdose-response curveを得、IC₈₀における併用効果をisobologram (Steel & Peckham)で判定した。
（結果及び考察）Tomdexと5-FUの同時投与はWiDr、Colo201、LoVoで相加効果、Colo320で拮抗作用を示した。Tomdexの先行投与はColo201、Colo320、LoVoで相加効果、WiDrで拮抗作用を示した。一方5-FU先行はすべての細胞で拮抗作用を示した。相乗作用を示すスケジュールはなかった。Tomdexと5-FU併用時の至適投与スケジュールはtomdex先行、または同時投与と思われるが、副作用、薬理動態の面からさらに検討が必要がある。