ABSTRACT 2414(P13-1)
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OK432を併用した養子免疫療法と腫瘍局所への細胞浸潤についての検討:立神勝則1、玉田耕治1、阿部光一郎1、尾上泰弘1、多田斉1、原田守2、野本亀久雄1(九大・生医研・1免疫、2ウィルス)

The effect of OK432 on adoptive immunotherapy; analysis of migration of tumor infiltrated lymphocyte (TIL) : Katsunori TATSUGAMI1, Koji TAMADA1, Koichiro ABE1, Yasuhiro ONOE1, Hitoshi TADA1, Mamoru Harada1, Kikuo NOMOTO1 (Dept. 1Immunol. and 2Virol., Med. Inst. Bioreg., Kyushu Univ.)

【目的】溶連菌由来のOK432は抗腫瘍効果をもたらすBRMとして広く知られている。今回我々は、養子免疫療法にOK432を併用することによって著明な腫瘍増殖の抑制効果を認め、腫瘍への細胞浸潤を中心にそのメカニズムについて検討したので報告する。
【方法】DBA/2マウス由来のmastocytomaであるP815をマウスの側腹部に皮下接種し、OK432を腫瘍内投与した。CTLは、B7-P815担癌マウスのdraining LNをin vitro でP815にて再刺激したものを使用し静脈内投与した。腫瘍増殖と生存率を比較し、移入した細胞とhost側の細胞の腫瘍内浸潤について解析した。
【結果・考察】OK432とCTLの投与を行った群で、control群に比べ有意に腫瘍の増殖抑制と生存期間の延長が認められた。OK432を併用することで、移入した細胞はもとよりhost側の細胞の腫瘍内浸潤の増加が見られた。現在、養子免疫療法におけるOK432の抗腫瘍効果について、接着因子、走化性因子の関与を検討中である。