ABSTRACT 2421(P13-1)
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癌患者に対するインターフェロン-α活性化NK細胞還元療法 (IFNANK療法) 第IV報: 谷川真理1, 瀬戸口純子1, 宇野賀津子1, 岸 惇子1, 大森真理子1, 富田秀司1,仁田 浩2, 横山繁樹2, 藤田晢也1, 岸田綱太郎1 (1ルイ・パストウール医学研セ, 2京都赤十字セ)

IFNANK(IFN Activated Natural Killer)therapy for patients with malignancy : the 4 th report.Mari TANIGAWA, Junko SETOGUCHI, Setsuya FUJITA, Tsunataro KISHIDA et al. (1L.Pasteur CMR, 2Kyoto Red Cross BC)

【目的】既報の通り我々は1994年以来, 新しい抗癌免疫療法を開発し治療研究中であり, これまでの経験について検討した。【方法】leukopheresis法により癌患者から自己リンパ球を採取しIFN-αで刺激後患者体内に返すIFNANK療法を, 約100名の癌患者に対し, のべ500回以上行なってきた。免疫機能検査( NK活性, IFN産生能, 2-5AS活性, 細胞表面マーカーや形態学的検査), 腫瘍マーカー, 画像検査等, 臨床経過への影響を評価した。【結果】この療法を4回以上施行し得た約50症例について検討した。StageIII,IVの例でも約4割に何らかの好影響 (延命や症状の軽減,腫瘍サイズ縮小, 腫瘍マーカーの減少等) が認められた。治癒的切除後の症例は再発をみていないが, 有効性についてはなお長期に亘る経過観察を要する。重大な副作用もなく, 今後期待できる方法と考えられ, 注意深く症例を重ね, 検討したい。