ABSTRACT 2441(P13-2)
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マウス結腸癌実験的肝転移モデルにおける青そう子抽出エキス(CAE)の転移抑制効果:早川芳弘、藤猪英樹、大西康晴、済木育夫 (富山医薬大・和漢薬研・病態生化学部門)

Anti-metastatic effect of the water extract from Celosia argentea seeds (CAE) : Yoshihiro HAYAKAWA, Hideki FUJII, Yasuharu OHNISHI and Ikuo SAIKI (Dept. of Phathogenic Biochemistry, Research Inst. Wakan-yaku, Toyama Med. & Pharm. Univ.)

【目的】マウスcolon26-L5細胞による肝転移モデルを用い、青そう子抽出エキス(CAE)の肝転移抑制効果とその作用機序について、免疫賦活作用を中心に検討した。
【方法・結果】(1)青そう子は熱水抽出し、限外濾過により透析画分(dialysate:MW<100kDa)と非透析画分(non-dialysate:MW>100kDa)に分子量分画し、肝保護作用を示したMW>100kDaをCAEとして用いた。(2)実験的肝転移モデルにおいて、CAEを腫瘍接種前の7日間腹腔内投与した。CAE投与群は対照群と比較して用量依存的に肝転移の抑制を示した。(3)CAEはmitogen活性を示したが、adherent splenocyteを除去することによりその活性が消失した。(4)TG-PECを用いて、in vitroにおけるcytokine産生に及ぼすCAEの効果についてELISA法にて検討を行った。CAEと培養した群では明かなIL-12の産生が用量依存的に認められた。(5) in vivo においてもCAE腹腔内投与後の血清中にIL-12およびIFN-γの産生が認められた。
【考察】CAEの腹腔内投与により結腸癌の肝転移が用量依存的に抑制された。CAEによる転移抑制の機序はmacrophargeなど、APCからのIL-12産生誘導に基づくものと考えられた。