ABSTRACT 2480(P15-1)
Comparative Genomic Hybridization (CGH) による胃癌の解析:小賀 厚徳1, Gu Kong2, 佐々木功典2
(1山口大・医・2病理, 2Hanyang Univ・医・病理)
DNA copy number changes in gastric cancer: Atsunori OGA1, Gu KONG2, Kohsuke SASAKI1. (1Dept. of Patholo. Yamguchi Univ., 2 Dept. of Patholo., Hanyang Univ. Seoul. Korea )
(目的) 胃癌と関わりの深い染色体・遺伝子異常のスクリーニングをCGHを用いて行う.
(材料・方法) 38症例の凍結保存癌組織を用いた.DNAプローブはニックトランスレーション法を用いて直接蛍光標識した.ソフトウェアはVysis社製のものを用いた.
(結果) 以下に主な共通異常領域 (約30%以上)および、 amplification (1例以上)を示す.
Gains: 8q21-qter, 3q24, 20q13.
Losses: 19 (p and/or q13.2-ter), 17p13.
Amplification: 2p, 5p, 6p, 7p, 7q, 8p, 8q, 9q, 12p, 13q, 17p, 19q, 20qのそれぞれ一部分.
(結論) 多数のamplificationを含む数多くの相対的DNAコピー数異常が検出できた.胃癌の発生や進展に関わりの深い遺伝子がこれらの領域に含まれている可能性が高い.