ポスターセッション

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IL-12遺伝子導入線維芽細胞の肝動注による転移性肝腫瘍の治療モデルの検討：岩澤卓¹, 門田卓士¹, 田原秀晃²（¹大阪逓信病院外,²ピッツバーグ大外）

Effective gene therapy with intra-arterial injection of fibroblasts engineered to produce IL-12 in liver tumor model : Takashi IWAZAWA¹, Takushi MONDEN¹, Hideaki TAHARA² (¹Dept. of Surg., Osaka Teishin Hosp., ²Dept. of Surg., Univ. of Pittsburgh)

【目的】Interleukin-12 (IL-12)は強い抗腫瘍効果をもつがヒトにおいては濃度依存的な毒性を示す。我々は転移性肝腫瘍に対して、全身的な毒性を抑えつつ腫瘍局所で高濃度IL-12を達成できると考えられる遺伝子導入fibroblastの肝動注による治療モデルを検討した。
【方法】Fisher ratに2×10⁵のbreast cancer cellを門脈から注入し、７日後に1×10⁶のIL-12遺伝子導入fibroblast (CRIP-IL12)を胃十二指腸動脈より動注した。21日目に肝腫瘍数と肝重量を測定した。対照としてlacZ遺伝子を導入したfibroblast (CRIP-lacZ)とsaline (HBSS)を用いた。
【結果】CRIP-IL12動注群は腫瘍数(CRIP-IL12 : 45.2±36.7, CRIP-lacZ : >250, HBSS : >250, P<0.05)および肝重量(CRIP-IL12 : 13.0±2.5g, CRIP-lacZ : 30.4±8.5g, HBSS : 26.0±7.6g, P<0.05)において良好な治療効果を示した。さらにCRIP-IL12の動注は同細胞の皮下注より強い抗腫瘍効果を示した。（謝辞）G-Y Chau³、T. Mori³、M. T. Lotze³