ポスターセッション

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ミヤンマー国における肝疾患・輸血依存性貧血患者におけるB・C型肝炎ウイルスの蔓延: 岡田茂^１, 武田和久², 石川隆俊³, 小路武彦⁴, Than Swe⁵（^１岡山大・医・病理, ²岡山大・医・公衛, ³東大・医・病理, ⁴長崎大・医・解剖, ⁵ミヤンマー国立医学研）

Prevalence of hepatitis B and C virus among Myanmar patients with liver disease and transfusion-dependent anemia:Shigeru OKADA¹, Kazuhisa TAKETA², Takatoshi ISHIKAWA³, Takehiko KOJI⁴, Than Swe⁵ (¹Dept. of Pathol., Okayama U. Med. Sch., ²Dept. of Pub. Heal., Okayama U. Med. Sch., ³Dept. of Pathol., Fac. of Med., Tokyo U., ⁴Dept. of Anat., Sch. of Med., Nagasaki U., ⁵Director Gen., Dep., of Med. Res., Myanmar)

〔目的〕若年者肝癌の多いミヤンマー国において，Ｂ，Ｃ型肝炎の広がりと増悪因子としての鉄過剰の調査を行った．
〔対象〕1996〜97年，国立ヤンゴン総合病院，国立ヤンゴン小児病院にて調査．肝疾患患者104名，輸血依存性血液疾患（主にサラセミア症）33名．
〔結果〕肝疾患患者：マーカー検出可能患者102名中抗HCV抗体陽性40名（39%），HCV-RNA検索者24名中陽性者19名（79%），内17名は1bサブタイプ．Ｂ型肝炎ウイルス感染歴者94名（92%），うち持続Ｂ型肝炎ウイルス感染者36名（35%）．血液疾患患者：Ｂ型ウイルス感染歴者12名（36%），うち感染持続者は４名（12%）.抗HCV抗体陽性者は17名（52%）に上り，HCV-RNA陽性７名中３名．内１名は1bサブタイプ．また，輸血依存性患者の総て，肝疾患患者に多数の鉄過剰症が存在した．
〔結語〕Ｃ肝炎の蔓延が始めて確認された．必要な蔓延防止策を講じることが必要である．鉄過剰も多い．疾患の進展に及ぼす影響を評価する必要がある．