ABSTRACT 8(1-1)
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ブラジル胃癌患者のHospital based 症例対照DNAによるCypIIE1遺伝子多型の評価:椙村春彦1、名倉聖子1、李暁進1、津金昌一郎2 (1 浜松医大・一病理、2 国立がんセ・研支所・臨床疫学)

Genetic risk assesment of gastric cancer in Sao Paulo,Brazil:CypIIE1 polymorphism as a marker: HaruhikoSUGIMURA1, Kiyoko NAGURA1, Xiao Jing Li1,Shoichiro TSUGANE2 (1Dept.Pathol., Hamamatsu Univ.Sch.Med., 2Epid. & Bios Div., Natl. Cancer Ctr. Res. Inst.East)

[目的] 胃癌には家族集積がみとめられ、遺伝的素因の関与がうたがわれているが、症例対照DNAを用いた、遺伝的リスクの評価の報告は少ない。今回、ニトロソアミンなどを介する胃癌の想定発癌機構にかかわると考えられる、P450 IIE1 (CypIIE1)の多型が胃癌の感受性に関係するかどうかを検証するため、サンパウロにおいて、日系ブラジル人およびその他のブラジル人の胃癌についてそれぞれ症例対照研究を計画し、P450IIE1の多型を解析した。
[方法] サンパウロ、A.C.Camargo病院外来においてheparin採血した10mlの末梢血のBuffy coatを採取して、-80度で保存、凍結した状態で日本に輸送した。DNA抽出はWakoDNA抽出kitを用いておこなった。PCR プライマーはKatoらの方法(Cancer Research 52: 6712 - 6715,1992)にしたがい、CypIIE1上流のtranscription領域に存在するRsaI site polymorphismを同定した
[結果ならびに考察] 胃癌とMatched controlのあいだに日系、非日系とも分布の差はなかったが、両者のあいだで分布の差をみとめた。
(GS Hamada, LP Kowalski博士との共同研究)