ABSTRACT 189(4-10)
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OGG1及びMYH 遺伝子欠損マウスの樹立:冨永 洋平1、續 輝久2、中別府雄作11九大・生医研・生化学、2九大・医・放基)

Establishment of OGG1 and MYH knockout mice: 1Yohei TOMINAGA, 2Teruhisa TSUZUKI, 1Yusaku NAKABEPPU (1Dept. Biochem., Med. Inst. of Bioreg., Kyushu Univ., 2Dept. Med. Biophys. & Radiat. Biol., Faculty of Med., Kyushu Univ.)

酵母OGG1蛋白質は、活性酸素により生じたDNA中の8−オキソグアニンを除去し、大腸菌MutY蛋白質は、DNA中の8−オキソグアニンと対合したアデニンを除去する。哺乳類においてもこれらのホモログが存在することが報告されており、DNAの酸化による自然突然変異そして、自然発癌の抑制に重要な役割を担うと考えられている。我々は、これらの欠損マウスの作製を目的として、マウスOGG1及びMYH (Mut Y homolog)遺伝子をクローニングした。OGG1については、エクソン1から4を、MYH は、エクソン7から14を欠損するターゲティング・ベクターを作製した。これらをマウス胚性幹細胞株に導入し、G418/GANC耐性クローンを得た。サザンブロット解析の結果、83の耐性クローン中17がOGG1へテロ変異細胞であった。MYH については、89の耐性クローン中、23がへテロ変異細胞であった。これらの変異細胞を用い、各々のへテロ変異マウスを得た。現在、その交配によりホモ欠損マウスの解析を進めている。