一般演題

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グリオーマにおけるapoptosis関連遺伝子の導入による生物学的検討及び遺伝子治療への展望：篠浦伸禎^1,2,大橋誠¹,吉田陽子¹,浅井昭雄²,濱田洋文¹（¹癌研・分子生物治療,²東大・脳外）

Induction of apoptosis-related gene to glioma; biological analysis and implication for gene therapy: Nobusada SHINOURA^1,2, Makoto OHASHI¹, Yoko YOSHIDA¹, Akio ASAI², Hirofumi HAMADA¹ (¹Dept. of Mol. Biother. Res.,Cancer Chemother. Ctr., ²Dept. of Neurosurg., Tokyo Univ. Hosp.)

（目的）apoptosis関連遺伝子（Fas ligand, Fas, Bax, p53, Bcl-2, Bcl-XL）の導入によるgliomaの細胞死及び治療への応用について検討した。
（方法）上記のapoptosis関連遺伝子をadenovirus vectorを用いて様々なグリオーマ細胞に導入し、細胞死に関してFACSによるhypoploidy cellsの同定、dye exclusion、蛍光顕微鏡、電子顕微鏡による細胞死の観察、動物実験をおこなった。
（結果）グリオーマを含めほとんどの癌はFas ligand, Fasの併用にてapoptosisが誘導される事、Baxの導入によりnecrosisとapoptosisを起こす細胞があり、そのdeterminantはBcl-XLである事、p53はFasをupregulateし、Fas ligandとの併用によりapoptosisが増強される事などがわかった。
（結論）脳組織とグリオ−マの遺伝子の発現の差（例えばFas）を利用して、様々なapoptosis関連遺伝子を組み合わせることにより、グリオーマに遺伝子治療を適応できる可能性がある。