ポスターセッション

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マウスにおける膀胱化学発癌予後の遺伝的背景の検討：東 新^1,2,村井 隆^3,4,森 聖^3,4,賀本敏行^1,2,牧野 進³,福島昭治⁴,吉田 修²,日合 弘¹（京大・院・医・¹病態生物医,²泌,³塩野義・油日ラボ,⁴大阪市大・医・病理）

Genetic analysis of chemical induced bladder cancer effects to survival in mice. Shin HIGASHI^1,2, Takashi MURAI^3,4, Satoru MORI^3,4, Toshiyuki KAMOTO^1,2, Susumu MAKINO³, Shoji FUKUSHIMA⁴, Osamu YOSHIDA², Hiroshi HIAI¹ (¹Dept. of Path. Biol. Dis., Fac. Med., Kyoto Univ., ²Dept. Urology, ³Shionogi Aburahi Lab., ⁴Dept. Path., Fac. Med., Osaka City Univ.)

［目的］マウスに対するBBN投与は膀胱に浸潤性の癌を発症するが、系統によって発生率、時期に差が見られる。近交系マウスの遺伝的な背景の違いを検討することによって膀胱腫瘍の発生、進展、予後に関係する遺伝子のマッピングを行った。［方法］C57BL/6J(B6)とNONおよびその交配系の６週齢雄マウスに対し８週間0.05%BBNを経口投与し、以降自然死まで通常の飼育を行った。生存期間を量的形質として扱い、交配マウスを用いてマイクロサテライト多型を使い遺伝解析を行った。［結果］NONに対しB6は有意に長期間生存した。F1はNONと同様の生存期間を示しB6へのもどし交配では、B6とNON中間に分布した。いずれの系でも浸潤性の尿路腫瘍が高率に発生し死亡にいたった。連鎖解析によって第2染色体の遠位、第6染色体の近位の少なくとも二つの遺伝子座に生存日数との間に連関がみられ、また、二つのlocus には相互作用の可能性が示唆された。