ポスターセッション

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近交系発癌耐性ラット (DRH) 肝における M6P/IGF2 受容体遺伝子の発現制御と発癌プロモーションの抑制：東監^１,晏穎^１,深町幸代^１,２,安部哲哉^１,加藤貴彦^３,傳田阿由美^４,小西陽一^４,R. L. Jirtle^５（^１産業医大・生化、^２産業医大・１外,^３産業医大・保健情報科学,^４奈良医大・がんセ・腫瘍病理,^５Duke 大・放射腫瘍）

Gene expression of M6P/IGF2 receptor in the livers of carcinogen-resistant inbred DRH rats and suppression of tumor promotion : Ken HIGASHI¹, Ying YAN¹, Yukiyo FUKAMACHI^1,2 , Tetsuya ABE¹, Takahiko KATOH³, Ayumi DENDA⁴, Yoichi KONISHI⁴, R. L. Jirtle⁵ (¹Dept. Biochem. UOEH., ²Dept. l Surg. UOEH., ³Dept. Health Inform. Sci., ⁴Oncol. Path. Cancer Ctr. Nara Med. Col., ⁵Duke Univ.)

近交系発癌耐性ラット (DRH) と肝発癌感受性である F344 ラットを交配し、F1 を作成し TGF-βの活性化を行う M6P/IGF2 受容体遺伝子およびその発現を調べたところ、Exon48 に G/C の置換が１個所あり、F344 は Donryu と同じく G、DRH は C であることが分かった。この遺伝子に imprinting があり、F344 × DRH、DRH × F344 夫々の F1 で maternal の遺伝子のみが mRNA として検出された。両 F1 に関して発癌感受性を検討中である。次に Solt-Farber の変法により DRH と Donryu ラットで、DEN 投与後 2W で 3'-Me-DAB 開始、さらに 1W 後に肝部分切除を行い、計 8W で肝における preneoplastic nodules を調べたところ、DRH の肝でも GST-P による染色で検出し得る微小な foci が数では Donryu の肝と余り変わらなかったが、そのサイズの分布では Donryu ラット肝で圧倒的に大きいものが多かった。