ポスターセッション

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Diethylnitrosamine(DEN)-phenobarbital(PB) 誘発ラット肝発癌におけるmelatoninの修飾作用：杉江茂幸^１、岡本清尚^２、牛田　淳^２、K.M. Wahidur Rahman^２、Pham Quang Vinh^２、酒々井夏子^２、渡辺知幸^２、田中卓二^３、森　秀樹^２（岐阜大・医・^１動物実験施設、^２病理、^３金沢医大、病理）

Modifying effect of melatonin on diethylnitrosamine(DEN)-phenobarbital(PB) induced rat hepatocarcinogenesis : Shigeyuki SUGIE¹, K.M. Wahidur RAHMAN², Kiyohisa OKAMOTO², Jun USHIDA², Natsuko SUZUI², Tomoyuki WATANABE², Takuji TANAKA², Hideki MORI² (¹Inst. Lab. Animals, ²Dept. Pathol., Gifu Univ. Sch. Med., ³Dept. Pathol., Kanazawa Med. Univ.)

松果体ホルモンmelatoninは様々な効果が報告されているが、今回、melatoninの修飾効果をDEN-PB誘発ラット肝発癌モデルにおいて検討し、興味ある結果を得たので報告する。
【方法】152匹の雄F344ラットを９群に分け、第1〜5群各24匹、第6〜9群各８匹とし、 ５週齢より第2、6、7群に100 ppm melatonin含有食を、他の群には基礎食を与え、６週齢より第１〜５群に100 mg/kg体重のDENを、第6〜第9群には生食水を週１回計３回、腹腔内投与した。DEN最終投与１週間後、第2群は基礎食に、第3、5群は基礎食から実験食にし、第1〜3、7、8群には飲料水を500 ppm PB含有飲料水に交換、実験終了迄投与した。他の群は実験食、基礎食、飲料水をそのまま投与を続けた。実験開始24週後全匹屠殺、剖検し、病理組織学的診断を行った。
【結果・考案】第1群に比し、担腫瘍動物数は第3群で肝腺腫、肝癌、全肝腫瘍に有意の減少が認められた。平均発生腫瘍数は第2、3群で肝腺腫、肝癌、全肝腫瘍数に有意の減少が認められた。以上よりDEN-PB誘発ラット肝発癌モデルにおいてmelatoninはイニシエーション期、プロモーション期共に抑制効果を有することが示唆された。