ABSTRACT 914(P3-2)
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フモニシン誘発マウス肺がんのクルクミンによる抑制作用: 山口紫野1, 徳田春邦1, 高崎みどり2, 木島孝夫2, 西野輔翼1, (1京都府医大 ・生化, 2京都薬大)

Effects of curcumin on the two-stage mouse pulmonary carcinogenesis using fumonisin B1: Shino YAMAGUCHI1, Harukuni TOKUDA1, Midori TAKASAKI2, Takao KONOSHIMA2, Hoyoku NISHINO1 (1 Kyoto Prefectural Univ. of Medicine, 2 Kyoto Pharmaceutical Univ.)

最近、新しいシグナル伝達系としてスフィンゴ脂質が重要な化合物として注目されており、その代謝経路は細胞機能に重要な役割を果たしているものと考えられている。私どもは特異的にこの代謝経路に作用することで知られているフモニシンB1について、マウス皮膚二段階発癌作用、肺二段階癌作用で発癌プロモーターとして作用することを見出し、今回発がん予防の観点から、フモニシンB1の肺二段階発癌におけるクルクミンの効果について検討した。 イニシエーションとしてN-Diethylnitrosamine(DEN)をICR 雌 6週令マウスにI.P.にて処理した後、1週間目よりプロモーションとして0.0025%(2.5 mg/100 ml)フモニシンB1を飲料水で自由摂取し、20週目で剖検、肺に発生する腫瘍数で評価する試験法を用いた。被験化合物として天然クルクミンを0. 0025% の濃度でフモニシンB1とともに摂取、腫瘍数を比較したところ抑制作用を示し、クルクミンが肺腫瘍にも有効であることが示唆された。