ABSTRACT 916(P3-2)
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マウス乳癌における植物性女性ホルモン様物質による抑制効果についての検討:水沼 洋文、金澤 曉太郎(自治医大・外)

Suppression of breast cancer by Phytoestrogen (Isoflavones) in GR mouse:Hirobumi MIZUNUMA、Kyotaro KANAZAWA (Dept. of Surg., Jichi Medical School)

【目的】マウス乳癌モデルを用いて植物性女性ホルモン様物質(daidzein、biochanin A)による予防効果を明らかにする目的で、腫瘍抑制効果を比較検討した。【材料と方法】MMTVにより乳癌が発生するGR mouseを用いた。4週令より雄雌をpairingし自然に出産させ、同時に以下の3群の食事群に分類した。1)対照群:通常の食餌を投与した群、2)daidzein群:通常の食餌にdaidzein 200mg/kg含有させた食餌を投与した群、3)biochanin A群:同じくbiochanin A含有させた食餌を投与した群。生後15ヶ月までを観察期間とし、毎週乳腺を経時観察とした。15ヶ月を経過したmouseは、解剖し評価した。【結果と考察】15ヶ月の観察期間内の発癌率は、対照群:84.6%、daidzein群:81.8%、biochanin A群:35.3%であった。daidzein投与群には有意差を認めなかったが、biochanin A投与群は有意に抑制効果が認められ、乳癌化学予防物質としての可能性が示唆された。