ポスターセッション

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キランソウ (Ajuga decumbens) 含有成分の抗発癌プロモーター作用：高崎みどり¹, 木島孝夫¹, 徳田春邦², 西野輔翼²（¹京都薬大, ²京都府立医大・生化）

Anti-tumor-promoting activities of the constituents of Ajuga decumbens：Midori TAKASAKI¹, Takao KONOSHIMA¹, Harukuni TOKUDA², Hoyoku NISHINO² (¹Kyoto Pharma- ceutical University, ²Dept. of Biochemistry, Kyoto Prefectural University of Medicine)

【目的】天然物による発癌予防を目的として、種々の生薬或いは植物成分中の抗発癌プロモーター検索を行ってきた。TPA によるEpstein-Barr virus (EBV) 活性化に対する抑制効果を指標とする in vitro での一次スクリーニングにおいて、強い抑制効果を示したキランソウ (Ajuga decumbens)の成分検索を行い、活性成分を明らかとすると共に、in vivo での抗発癌プロモーター作用を検討した。
【方法と結果】キランソウより20種以上の成分を単離し、EBV 活性化抑制効果を検討したところ、主成分である 8-acetylharpagide (8-AH) に顕著な抑制効果が認められた。8-AH について、DMBA (100 μg) 並びに TPA を用いたマウス皮膚二段階発癌抑制実験を実施した。85 nmol の濃度において顕著な発癌遅延効果を示し、プロモーション開始後20週目における腫瘍数においてもグリチルレチン酸と同程度の発癌抑制効果を示した。現在、4-NQO をイニシエーター、glycerol をプロモーターとするマウス肺二段階発癌抑制実験を検討中である。