ABSTRACT 923(P3-2)
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生薬・蒲公英根(タンポポ )エキスの抗発癌イニシエーターおよびプロモーター作用 (第3報):増田和夫1, 荒井洋子1, 塩島憲治1, 徳田春邦2, 西野輔翼2,高崎みどり3,, 木島孝夫3,1昭和薬大, 2京都府立医大・生化, 3,京都薬大)

Anti-tumor-promoting and -initiating activities of the roots of Taraxacum plants (3):Kazuo MASUDA1, Yoko ARAI1, Kenji SHIOJIMA1, Harukuni TOKUDA2, Hoyoku NISHINO2, Midori TAKASAKI3,, Takao KONOSHIMA3, (1Showa College of Pharm. Sciences, 2Dept. of Biochem. Kyoto Prefect. Univ. of Medicine, 3,Kyoto Pharm. Univ.)

【目的】民間薬として乳癌などに用いられることのあるタンポポ属植物の発癌予防効果を検討してきた。今回、一酸化窒素 (NO) により誘起されるイニシエーション、fumonisin B1により誘起されるプロモーション に対する蒲公英根エキスの抑制効果について検討した。
【方法と結果】NOドナーである NOR1 (90 μg)を塗布、10分後にエキス (900 μg) を塗布、1時間後より TPA (1 μg)を週2回20週間塗布し続けイニシエーションに対する効果を検討した。一方、 DMBA (100 μg)塗布、1週間後よりfumonisin B1 (36 μg)を週2回20週間塗布しプロモーションを行う。fumonisin B1 塗布1時間前に毎回エキス(360 μg)を塗布し、プロモーション 作用に対する効果を検討した。NOR1による発癌に対して20週目における腫瘍数で60%の抑制を示した。又 fumonisin B1 による発癌プロモーター作用に対しても抑制効果を示し、蒲公英根エキスの癌予防への有用性が示唆された。