ABSTRACT 925(P3-2)
 ポスターセッション一覧 トップ 


カロテノイドを含むパプリカの抗発癌プロモ−タ−作用:持田晃一1,小塚睦夫1,伊藤義博1,徳田春邦2,奥田葉子2,西野輔翼2(1生産開発科学研,2京都府立医大・生化)

Inhibitory effects of paprika extracts on mouse two-stage carcinogenesis:KooichiMOCHIDA1, Mutuo KOZUKA1, Yoshihiro ITO1, Harukuni TOKUDA2, Yoko OKUDA2, Hoyoku NISHINO2 (1Research Institute for Production Development, 2Dept.Biochem.,Kyoto Prefectural Univ. of Medicine)

[目的]昨年の本学会において有用植物の一つであるパプリカに関し、含有されるカロテノイドであるカプサンチンとその誘導体の癌予防への基礎検討としてマウス皮膚二段階発癌抑制試験を行なったところ、有意な腫瘍発生抑制活性が認められたことを報告した。今回は、実際に摂取する方法での効果検討として、パプリカの抽出液を用い、マウス皮膚二段階発癌抑制試験を行なってその可能性を評価した。
[実験・結果]パプリカのメタノ−ル抽出液を用いてその抗発癌プロモ−タ−活性について検討した。マウス背部皮膚にDMBA(100μg)をイニシエ−タ−として塗布した後、1週間後からTPA(1μg)を同部位に塗布。1群はその1時間前に抽出液を50μg塗布する方法でパプリカ抽出液を自由摂取させ、その効果を評価した。又、1群は現在ヒトにおいて食道癌の原因とされるフモニシンB1に対する抑制効果についても検討した。(本研究は、生産開発科学研、眞岡孝至博士との共同研究である。)