ポスターセッション

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A/JマウスにおけるNNKおよびCisplatin誘発肺腫瘍に対するEGCGの抑制効果の検討: 見元淳子¹, 松尾圭祐², 木浦勝行¹，上岡 博¹，片岡幹男¹，原田実根¹（¹岡山大・医・2内，²岡山赤十字病院・内科）

Inhibitory effect of EGCG on NNK and Cisplatin-induced lung tumorigenesis in A/J mice: Junko MIMOTO¹, Keisuke MATSUO², Katsuyuki KIURA¹, Hiroshi UEOKA¹,Mikio KATAOKA¹, Mine HARADA¹ (¹ 2nd Dept. Int. Med., Okayama Univ. Med. Sch.,² Okayama Red Cross General Hosp.)

目的: 4-(methylnitrosamino)-1-(3-pyridyl)-1-butanone(以下NNK)およびCisplatin誘発肺腫瘍に対するEpigallocatechin Gallate(以下EGCG)の抑制効果をA/Jマウスを用いて検討する。 方法: 6週齢の雌性A/JマウスをA群：EGCG投与群(1mg/ml in drinking water)とB群：EGCG非投与群に分け以下の実験を行った。実験(1)：EGCG投与1週間後よりA、B各群にNNK 1mg/kgを週2回28週間腹腔内投与し肺の腫瘍発生率を比較した。実験(2)：EGCG投与2週間後よりA、B各群にCisplatin 1.62mg/kgを週1回10週間腹腔内投与し肺の腫瘍発生率を比較した。結果: 実験(1): 腫瘍発生率はA群で29.2％，B群で90.9％，また1匹当たりの腫瘍数はA群で0.63，B群で4.55といずれもA群で有意に低かった(p<0.01)。実験(2): 腫瘍発生率はA群で94.4％，B群で100％と差はなかったが，１匹当たりの腫瘍数はA群で2.83，B群で5.12とA群で有意に低かった（p<0.01）。結語: NNKとCisplatinによる発癌をEGCGが抑制することが示された。