ABSTRACT 957(P3-5)
 ポスターセッション一覧 トップ 


アザアントラキノン類のEBV-EA活性化抑制効果と酸化還元電位との相関性について:
小山淳子1,田ヶ原清1,豊国いずみ1,紀野あかり1,徳田春邦2,西野輔翼21神戸薬大,2京都府立医大・生化学)

Correlation between redox potentials and inhibitory effects on Epstein-Barr virus activation of azaanthraquinones : Junko KOYAMA1, Kiyoshi TAGAHARA1, Izumi TOYOKUNI1, Akari KINO1, Harukuni TOKUDA2, Hoyoku NISHINO2 ( 1Kobe Pharm. Univ., 2Dept. of Biochemistry, Kyoto prefectural Univ. of Medicine)

【目的】植物中あるいは生薬中に広く存在するアントラキノンなどのキノン類は、種々の薬理活性を示し、それらはキノンの酸化還元電位に関与しているのではないかと考えられている。我々は、アントラキノン類のTPAによるEpstein-Barr virus early antigen (EBV-EA)活性化抑制効果を指標とする1次スクリーニングの結果と酸化還元電位との相関についてよい相関があることをすでに報告している。今回、アザアントラキノン類について、EBV-EA活性化抑制効果と酸化還元電位を調べると共に、その電子的な性質との相関性について検討を行う。
【結果】サイクリックボルタンメトリーを用いて、いく
つかのアザアントラキノン類のpH7のリン酸緩衝液中での酸化還元電位を測定し、それらの値とEBV-EA活性化抑制効果の結果をlogIC50で表した値との相関関係を検討した。その結果、比較的良い相関が得られた。さらに電子的諸性質の計算を行い、それらを加えた相関も検討した。
(神戸大・化学 大堺利行博士との共同研究である。)