ABSTRACT 958(P3-5)
アボカド中のNO産生阻害物質(第2報):金外京、村上 明1、中村宜督、大東 肇(京大院農・応生命科、1近畿大・生物理工)
Novel natural inhibitors from avocado fruit toward NO generation in RAW 264.7 cells : Oe Kyung KIM, Akira MURAKAMI1, Yoshimasa NAKAMURA, Hajime OHIGASHI (Div. Appl. Life Sci., Graduate Sch. of Agric., Kyoto Univ., 1Fac. Biology-Oriented Sci. & Tech., Kinki Univ.)
【目的】Nitric oxide (NO)は多段階発がんにおけるイニシエーションとプロモーションの双方に深く関与しているラジカルである。昨年の本大会において、アボカド(Persea americana)から新規NO産生阻害物質、avocadenone A及びBを単離したことを報告した。今回さらに活性物質を検索するとともに、スーパーオキシド産生抑制活性も検討した。【方法及び結果】RAW264.7細胞をリポ多糖(LPS)及びインターフェロン(IFN-γ)で刺激し、24時間後における亜硝酸塩とL-シトルリンを測定することにより阻害活性を評価したところ、既知物質である(2R)-(12Z,15Z)-2-hydroxy-4-oxoheneicosa-12, 15-dien-1-yl acetate が同定できた。Avocadenone A、Bを含むこれら3種の化合物は分化HL60細胞におけるスーパーオキシド産生抑制試験において顕著な抑制活性を示した。