ABSTRACT 966(P3-5)
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トランスジェニックマウス ( HITEC マウス ) の Trp-P-2 による遺伝子損傷と Chlorophyllin-Chitosan による抑制:安西伸浩1, 杉山千歳2, 仲村渠奈美子2, 根岸友恵2, 早津彦哉2, 根岸和雄11岡山大・遺伝子施, 2岡山大・薬)

Genotoxicity of Trp-P-2 in HITEC Mouse and its Suppression by Chlorophyllin-Chitosan: Nobuhiro ANZAI1, Chitose SUGIYAMA2, Namiko NAKANDAKARI2, Tomoe NEGISHI2, Hikoya HAYATSU2, Kazuo NEGISHI1 (1Gene Res. Center, 2Fac. Pharm. Sci., Okayama Univ.)

変異検出用のマーカー遺伝子 E. coli rpsL gene を transgene として持つ HITEC マウスを用い、種々の臓器細胞における Trp-P-2 による突然変異の誘導と、植物成分由来の遺伝子損傷抑制物質である Chlorophyllin-Chitosan による突然変異抑制について調べた。東京大医科研より分与された 9 週令の HITEC マウスに Trp-P-2 (0.01%) 単独、又は Trp-P-2 (0.01%) と chlorophyllin-chitosan (3%) を含む餌を 8 週間与えた後、マウスの諸臓器から DNA を抽出し、 E. coli にトランスフェクションすることで突然変異を検出した。餌の投与期間中、Trp-P-2 による毒性は全く観察されなく、また、体重の動向もコントロールと同様であった。腎臓、脾臓から抽出した DNA を用いて突然変異を解析した結果、Trp-P-2 投与による変異頻度がコントロールに対して、各々1.6倍、2.6倍程度上昇し、Chlorophyllin-Chitosan はこれらをコントロール値まで下げた。