ABSTRACT 1018(P4-2)
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ヒト前立腺癌細胞におけるCOUP-TF1レセプターのヒトTR3オ−ファンレセプターの転写調節について:上村博司、高瀬和紀、太田信介、窪田吉信、穂坂正彦横浜市大・医・泌、口外)

COUP-TF1 modulates the transcription of human TR3 orphan receptor in human prostate cancer cells : Hiroji UEMURA1, Kazunori TAKASE1, Shinsuke OHTA2, Yoshinobu KUBOTA1, Masahiko HOSAKA1 (1Dept. of Urology, 2Oral Surgery, Yokohama City Univ. Sch. of Med.)

(目的)COUP-TF1レセプターとTR3レセプターはリガンドが不明な核内ステロイドレセプターであるが、それぞれ転写因子としての働きがある。我々はヒト前立腺癌細胞を用いてCOUP-TF1のTR3レセプターのプロモーター領域への転写調節について調べた。(材料と方法)前立腺癌細胞 (PC-3)にTR3レセプターの2.1Kbのプロモーター領域を挿入したルシフェラ−ゼリポータープラスミド(p-2149TR3Luc)を遺伝子導入した。同時にCOUP-TF1発現ベクターを導入、また遺伝子導入後にレチノイン酸刺激を加えルシフェラ−ゼ活性を調べた。(結果と考察)COUP-TF1遺伝子の導入により、約3倍のルシフェラ−ゼ活性の上昇がみられ、またその活性はCOUP-TF1発現量依存性であった。さらに、レチノイン酸刺激で約2倍の活性上昇が得られた。以上の結果より、前立腺癌細胞においてTR3オ−ファンレセプターの転写はCOUP-TF1によって調節を受けている可能性が示唆された。