ABSTRACT 1020(P4-2)
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ラットOcts3遺伝子およびラットTsc2遺伝子のプロモーター領域の解析 : 本田 聡, 小林敏之, 浦上慎司, 樋野興夫 (癌研・研・実験病理)

Analysis of the promoter region of rat Octs3 gene and Tsc2 gene : Satoshi HONDA, Toshiyuki KOBAYASHI, Shinji URAKAMI, Okio HINO (Dept. of Experimental Pathology, Cancer Institute)

我々はこれまでに、ラットOcts3遺伝子は、Tsc2遺伝子の上流においてhead-to-headの状態で存在することを確認しており、Octs3遺伝子およびTsc2遺伝子の両プロモーター領域がoverlapした領域に存在することを見出してきた。今回我々は、両遺伝子のプロモーター領域に存在するcEts結合配列が両遺伝子のプロモーター活性に重要な役割を持っているか否か検討を加えた。まず2ヶ所のcEts結合配列の欠失変異体を作製し、Octs3側のプロモーター活性を測定したところ、顕著にその活性の低下が認められた。このことからOcts3遺伝子の発現制御にcEtsファミリーの関与が考えられた。現在、このcEts結合配列に結合する蛋白因子を検索するとともに、Tsc2プロモーター側におけるcEts結合配列の役割を検討している。